チェルベッロ機関ってなんだろう? という妄想と推測・3
チェルベッロ機関って本当は何してる人なんだろう?
家光直属だって言ってたけど、それは家光個人に直属なのか?
それとも「選外顧問」の家光についているってこと?

しみじみとなんであの時点でXANXASが覚醒したのかってことを考えると、
それって実はチェルベッロ機関がやったんじゃないの? って気がしないでもない。
チェルベッロが8年待ったのは、ツナが後継者の争奪戦に参加できる年齢になったから、というのもあるだろうし、
たぶん九代目の時間切れが近いことに気がついていたんじゃないのだろうか。

早く継がなければ間に合わない。

そのときまでに残ったものが後継者になれるので、そのために実はXANXASは生かされていたんじゃないんだろうか。
九代目は多分、そんなことを考えていなかったのかもしれないけれど、ドンとしての彼の賞味期限は確かに尽きかけていた。
早く跡目を決定しなくてはならない時期に来ていたから、そのために機関はXANXASを覚醒させたんじゃないんだろうか?
どちらかが勝てば、どちらかが跡目を相続できれば、
本当に「どちらでも」よかったんじゃないんだろうか。
そして家光はそのために顧問になったんじゃないんだろうか。
いや、顧問にされたんじゃないんだろうか。

それを確定した要素が何だろうか、と考えれば、それは予言ではないのか、とも考えられる。
過去の8人のドンの意識は、おぼろげではあるがボンゴレリングやマーレリングに宿っているのではないのだろうか。
そして多分、それとコンタクトできるものがチェルベッロの真の姿ではないのだろうか。
機関はその候補のひとつとして沢田家光を選び、その子供、一代目の血統を引く少年にその『保険』をかけた。

そういう意味では、間違いなくXANXASも二代目の血統を引いているのではないかと思う。
ほかの候補はもっと九代目に近かったはずなので、血統としては問題なかっただろう。
リングが血統を最後に問題にするのはわかるんだけど、
その前段階で、XANXASにもそれが使えた、ということは、彼にも間違いなく血統の祝福はあったわけだ。
ただそれが、今回選ばれなかった、というだけ、なのかもしれないだけで。

あの段階で争奪戦があったということは、それは実はチェルベッロ機関の意思なのかもしれないんじゃないのか?
だから血統が確定して、跡目としての沢田綱吉が確定した段階で、XANXASの役割は「終わった」。
彼は跡目を確定するためのスケープゴートだったのではないのか?



そう考えると、チェルベッロ機関ってのは、
ボンゴレという組織のリスクマネジメントを管理する機関だというのは間違っていないような気がする。
リスクメネジメントと同時に、「相続」にかかわるすべての事実や管理を行っている機関ではないかな?

そこらへんを考えると、彼女たちが現在ミルフィオーレに加担しているのも、
あながち間違ったことをしているわけではないのかもしれない。
ミルフィオーレが存続し、拡大することによってボンゴレの勢力を駆逐する
…それも思考のひとつではあるだろうけれども、
ミルフィオーレすら飲み込んで成長するボンゴレのために、
機関は機関として、最適であると思われることを実行しているだけなのではないだろうか。

あとはたぶん、ボンゴレリングを消滅させた十代目のツナに何か見切りをつけたのかもしれない…。
函兵器の開発と、アルコバレーノの七つのおしゃぶり、
その秘密を解明することが、あの機関の究極の目的なのかもしれない。
そう思えばいろいろ納得できる気がするかもしれない。
…ということは、チェルベッロ機関って、アルコバレーノへ呪いをかけた人(か組織)が作ったものではないのかな? 
それを解き放つために、解明するためにある、それがチェルベッロなのかも。


(2009.6月追記)
上記の「ボンゴレに属する大きななにか」というよりは、チェルベッロたちは「ボンゴレリングそのもの」についている何かである存在であるのではないか、という可能性のほうが大きいような気がしてきました。チョイス戦にまで出てきたのを観ているとね。
ミルフィオーレ側にいるはずのチェルベッロたちがジャッジメントをすることって、考えると圧倒的におかしいよね。それ本当に公平なジャッジになるの?ってのが一番目に上げられると思うのだけれども。
それでも彼女たちは条件が公平でないあのチョイスであっても、あくまで「公平に」ジャッジメントをしようとしている「ように」見える。
そう考えるとチェルベッロたち――というよりも「チェルベッロ機関」とでも言うべきものが、「トゥリニセッテ」――七つのおしゃぶり、七つのボンゴレリング、七つのマーレリングに仕えるべき存在であるのかもしれないなー、という気がします。


2008.9.28
未来編を見直す前に考えたこと。
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